新日本電工

焼却灰資源化事業

焼却灰資源化事業について

快適で便利な現代人の生活、その一方で大量に廃棄されているゴミ。家庭から発生する一般廃棄物が自治体で焼却処理された後には、焼却灰などが残ります。また、事業活動に伴って発生する産業廃棄物や高度の管理技術を必要とする特別管理産業廃棄物などもあります。 当社は専用の電気炉によるこれら廃棄物の溶融固化無害化技術を開発し、溶融により生成されるスラグ
(エコラロック®)や有価金属を資源循環させる廃棄物のパーフェクトリサイクル事業を展開し、SDGs(持続可能な開発目標)の実現に貢献しています。

事業内容ビデオ

  • 新日本電工 会社概要

  • 溶融固化無害化処理・リサイクル
  • エコメルトシステムのフロー
  • エコラロックの活用
  • 溶融固化無害化処理・リサイクル

    全国で発生する焼却灰は、これまでその多くが埋立処分されていました。しかしながら、焼却灰にはダイオキシンをはじめとする有害物質が含まれていること、再利用可能な金や銀をはじめとする有価金属も処分されてしまうこと、埋立処分場の確保が難しくなってきていることなどの問題を抱えています。

    クリーンリサイクルシステム

    特色

    • 高温で溶融固化するため、ダイオキシンの分解、重金属の無害化・ 安定化を実現しています。
    • 溶融により生成されるスラグ(エコラロック®)は安全で環境にやさしい製品として土木建設資材(路盤材、護岸工事用など)でリサイクル利用できます。
    • 溶融により生成されるメタルに含まれる有価金属(金・銀・銅他)は再資源化(都市鉱山の再資源化)します。

    国内最大級の溶融固化処理能力

    これらを背景に、当社は1995年に民間企業として初めて一般廃棄物焼却灰の溶融固化無害化・リサイクル事業を開始し、2002年には産業廃棄物の処理も開始しました。
    2004年に2基目、2018年に3基目、2022年に4基目と現在専用電気炉4基にて、処理能力は国内最大級の年間13万トン超となりました。当社は高い技術と豊富な経験をもって、地域社会や企業からのニーズに幅広くお答えすると共に、安全と安心をお届けいたします。
    ※ISO14001、ISO9001 認証取得

    溶融固化システムの特長

    1. 専用炉による溶融

    複数の処理炉を稼働させ、24時間処理を行っておりますので、お客様に安心して処理計画を立てていただくことができます。

    2. 高温処理による有害物の無害化、安定化

    溶融固化処理は旧厚生省指定(厚告194号)の特別管理廃棄物であるばいじんの処理方法のひとつであり、高温下での溶融はダイオキシンの無害化を完全に行うことができます。

    3. 高効率の減容化、軽量化

    容積は35%に、重量は60%まで減少します。

    4. 資源リサイクル

    様々な性状の焼却灰を調整し均一に溶融した後、緩やかに冷却することにより、安定した性状のエコスラグ(登録商標名 エコラロック)を製造しています。エコラロックは路盤材や敷均し材などの土木資材として、高い評価を受けています。また焼却灰に含まれる金や銀などの有価金属は、メタルとして回収し、再資源化されています。
    ※エコラロックは「JIS5032 一般廃棄物,下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化した道路用溶融スラグ」に相当する安全な資材です。

    対象廃棄物

    当社が処理できる対象廃棄物は以下の通りです。

    1. 一般廃棄物

    焼却灰およびばいじん、破砕残渣、不燃残渣、し尿焼却残渣、汚泥

    2. 産業廃棄物

    がれき類、ガラスくずおよび陶磁器くず、金属くず、汚泥(無機汚泥に限る)、鉱さい、燃え殻、ばいじん

    3. 特別管理産業廃棄物

    汚泥(無機汚泥に限る)、鉱さい、燃え殻、ばいじん 等

    4. 汚染土壌

    第二種特定有害物質(水銀及びその化合物を除く)
    第三種特定有害物質(ポリ塩化ビフェニルを除く)

    5. その他

    DXN(ダイオキシン)類を含む土壌、埋立処分場掘起し

    廃棄物の溶融固化処理能力

    当社が処理できる対象廃棄物は以下の通りです。

    1. 処理設備

    専用電気炉(4基)

    2. 処理施設 許可能力(T/D)

    520.0

  • エコメルトシステムのフロー

    当社は、廃棄物の溶融固化無害化技術を開発し、リサイクル事業を展開しています。

    焼却灰の処理フロー

    焼却灰の処理フロー

    廃棄物の受け入れからリサイクルまで

    • 1. 焼却灰の運搬

      1. 焼却灰の運搬

      完全密閉型で、廃棄物の漏洩を完全防止します。

      • 2. 廃棄物の受け入れ
      • 2. 廃棄物の受け入れ
      • 2. 廃棄物の受け入れ

      2. 廃棄物の受け入れ

      一般、産業及び汚染土壌などの各種廃棄物処理に対応します。

    • 3. 磁選処理

      3. 磁選処理

    • 4. 乾燥

      4. 乾燥

    • 5. 電気炉に投入

      5. 電気炉に投入

      密閉式コンベアで発塵を防止します。

      • 6. 専用電気炉
      • 6. 専用電気炉
      • 6. 専用電気炉

      6. 専用電気炉

      炉は電圧、ガス圧、重量、電極等の制御による安定操業です。
      廃棄物は1,500℃以上の高温で溶融し、スラグとメタルに分離

    • 7. 廃ガス、ばいじん処理

      7. 廃ガス、ばいじん処理

      排ガス中のDXNは、再加熱急冷処理により無害化します。

      • 8. 副生品
      • 8. 副生品

      8. 副生品

      エコラロック(徐冷エコスラグ)は主に路盤材、敷均し材としてリサイクル活用します。

  • エコラロックの活用

    エコラロックの活用

    NETIS(公共工事等における新技術活用システム)登録済み
    [登録番号:KT-180021-A]

    エコラロックは再資源化され「路盤材」「敷均し材」等として活用されています。

    特徴

    1. 高温で溶融固化するため、ダイオキシンの分解、重金属の無害化・ 安定化を実現しています。
    2. 溶融により生成されるスラグ(エコラロック®)は安全で環境にやさしい製品として土木建設資材(路盤材、護岸工事用など)でリサイクル利用できます。
    3. 溶融により生成されるメタルに含まれる有価金属(金・銀・銅他)は再資源化(都市鉱山の再資源化)します。

    エコラロック®使用例

    • 道路用資材

      道路用資材として活用

      • 下層路盤材
      • アスファルト用骨材
    • 防災公園盛土材として活用

      防災公園盛土材として活用

      • 津波発生時の避難場所の盛土
      • 災害復旧での築堤工
      • 河川堤防設置工事の基礎部分
    • 敷均し材として活用

      敷均し材として活用

      • 太陽光パネル設置の敷均し材

    敷均し材の使用例

    • 太陽光パネル設置敷均し材

      太陽光パネル設置敷均し材

    • 防草効果も期待できる

      防草効果も期待できる

    • 河川築堤工事の基礎

      河川築堤工事の基礎

    盛土材の使用例

      • 茨城県鹿嶋市内 高松地区防災公園の盛土材
      • 茨城県鹿嶋市内 高松地区防災公園の盛土材

      茨城県鹿嶋市内 高松地区防災公園の盛土材

    エコラロックの成分と溶出試験結果

    化学組成(wt%)

    成分 SiO2 Al2O3 CaO MgO
    含有率 35~38 15~18 30~35 3~5

    溶出試験結果(mg/l)

    分析項目 カドミウム 六価クロム 砒素 総水銀 セレン
    土壌環境基準 0.003以下 0.01以下 0.05以下 0.01以下 0.0005以下 0.01以下
    溶出試験結果 <0.001 <0.005 <0.02 <0.005 <0.0005 <0.002

    溶出試験方法:環境庁告示46号

焼却灰資源化
のイメージ図

焼却灰収集

  • 焼却灰

    焼却灰

  • 専用運搬車

    専用運搬車

完全密閉型の専用運搬車で漏洩を完全に防ぎ、収集した焼却灰を安全に工場まで運搬します。

▼

溶解固化処理

焼却灰資源化事業のイメージ図

▼

メタル

  • メタル

    鋳銑されたメタルから金・銀・銅などの有価金属を分離・回収し、貴金属資源の循環利用に貢献しています。

エコラロック®

  • メタル

    再資源化したエコラロック®は路盤材や敷均し材などの土木資源として、高い評価を得ています。

    特徴

    • 天然砕石と同等の性状、強度を有し、一般の路盤材と同様に施工可能
    • 高い膨張安定性で、路盤のひび割れを防止
    • 駐車場等、排水性が必要な場所への使用に適した低い吸水率

    NEITIS(公共事業等における新技術活用システム)登録済み
    [登録番号:KT-180021-A]

「パーフェクトリサイクル」の実現

「パーフェクトリサイクル」の実現

産業廃棄物処理業に関わる公開

1.優良産廃処理業者認定制度に関わる情報開示

【産廃情報ネット】

2.産業廃棄物処理施設の設置許可等の許可証写し

関連リンク

焼却灰資源化事業に関するお問い合わせ

  • お電話でのお問い合わせはこちら

    03-6860-6794

    焼却灰資源化営業部

  • メールでのお問い合わせはこちら

    お問い合わせ
Copyright (C) NIPPON DENKO CO., LTD.
All Rights Reserved.

ページの先頭へ