祖業の合金鉄事業
当社グループは、水力発電の電力により合金鉄を電気炉で製造することから始まりました。創業以来、一貫してマンガン系合金鉄を製造し、国内トップのサプライヤーとして高い品質でお客様の信頼を得ています。
当社グループの強みや特徴、
ビジョンをご紹介します
鉄に添加することで様々な特性をもたらす“合金鉄”の製造を祖業とする当社グループは、その根幹である電気炉、冶金技術を幅広い分野に応用し、発展を続けてまいりました。現在は合金鉄事業、機能材料事業、アクアソリューション事業、焼却灰資源化事業、電力事業の5事業を通じて社会の発展に貢献しています。
電気炉金属を含む鉱石をコークス等の還元材と反応させることで合金鉄が得られますが、そのためには熱エネルギーが必要であり、一般的には電気炉が用いられます。
1925
当社グループは、水力発電の電力により合金鉄を電気炉で製造することから始まりました。創業以来、一貫してマンガン系合金鉄を製造し、国内トップのサプライヤーとして高い品質でお客様の信頼を得ています。
1935
創業当初、電気炉は水力発電で作った電気で稼働していました。2014年には、北海道の幌満川水力発電所が再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の認証を取得し、クリーンな電力供給に取り組んでいます。
1960
合金鉄を電気炉で製造する当社グループは、その操業技術を応用し、機能材料事業に進出しました。現在は、電子部品材料や電池材料など様々な高機能材料を製造しています。
1973
金属やその化合物を扱う工場では、環境のために排水からそれらの成分を取り除く必要があります。そのノウハウをアクアソリューション事業として商業化し、水資源の再利用と環境保全に貢献しています。
2002
鹿島工場には、かつて合金鉄を製造する電気炉がありました。その余剰能力を活用して開始した焼却灰の再資源化は、専用の電気炉を新設するまでに拡大し、循環型社会の実現に貢献しています。
合金鉄は、ほぼすべての鉄に添加される大切な素材で、強度や耐食性など、鉄の様々な特性を向上させます。
そのため、ビルや橋、車、さらには石油やガスのパイプラインまで、鉄が使われている場面には必ず合金鉄が使われています。当社グループは合金鉄を通じて、今日もどこかで皆さまの生活を支えています。
マレーシアのPertama Ferroalloys Sdn. Bhd.(25%出資)では、東南アジア最大の水力発電所(Bakun Dam、2,400MW)から競争力のあるグリーンな電力を確保し、電力を多く消費する合金鉄を製造しています。
冶金・粉体技術を強みとして、高機能と高品位を併せ持つ電池・電子部品材料を製造しています。
コンデンサ等の電子部品材料、ハイブリッド車や電気自動車用の電池材料といった数多くの先端素材に採用されており、持続成長可能な社会づくりに貢献しています。
家庭から発生するごみの多くは焼却され、残った焼却灰は埋立処分されます。
当社グループはその焼却灰を電気炉で溶融固化し、余すことなく再利用することでパーフェクトリサイクルを実現し、循環型社会に貢献しています。
排水中の重金属などを吸着・回収する排水処理装置のレンタル・販売と、水素の製造に必要な純水製造装置の販売により、環境負荷の低減と水素社会の発展に貢献しています。
排水処理装置
エネファーム (家庭用燃料電池)向 純水器 |
代替エネルギーとして、エネファーム(家庭用燃料電池)の普及が加速しています。エネファームでは、ガスから取り出した水素を使って発電します。 |
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オンサイト型 水素ステーション向 純水製造装置 |
商用水素ステーションは2013年に先行整備が開始され、この動きを受けて当社は、純水製造装置の販売に本格参入いたしました。2014年にはトヨタ自動車が燃料電池自動車の市販を開始し、水素ステーションの整備が進められています。前史としましては、2005年の愛・地球博の水素ステーションにMRパックが採用されており、オンサイト型水素ステーション向けでは国内トップシェアです。 |
北海道にある幌満川(ほろまんがわ)発電所は、クリーンな再生可能エネルギーの発電事業に取り組むことでカーボンニュートラル社会の実現に貢献しています。